貝の小銭入れ

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買った。

1000円とお手軽な価格だった。本物の二枚貝でできているがま口仕様の小銭入れ。ネットで見つけて「・・・!」と、開高健が旨いものを食べた時みたいな気持ちになり心を掴まれた。見た目が良い感じなのはもちろん、これを使っている自分の姿を想像すると愉快。人と食事し、会計の際これがおもむろに出てきたらウケるだろうな〜という、お調子者的自己愛故のウケをいただきたい邪心が湧いた。「端数あるヨ〜(パカッ)」つっていそいそと二枚貝から小銭を出して友人に見せつけたい。魅せつけたい。

 

手元に届いた小銭入れをうっとりむらむら眺めていた。腹が減ると地上に上がって来て、小銭がみっしり詰まった貝の小銭入れから端数を出して海へ帰っていく妖怪が持っていそうだなと思った。

いつか友人と飯に行くことがあれば貝の小銭入れを携え、そういう妖怪になりたい。 

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端数あるヨ〜(パカッ)